施工 社)間伐材ウッドチップ舗装協会
当協会の現場を実際に見にきて下さった時の、副園長さんのコメントが忘れられません。
「コンクリートより柔らかく、優しい感触ですね!」
ゴムや化学合成樹脂のような「ボヨンボヨン~」した感触はありませんが、さすが、日々小さな子どもたちと触れ合っている方の繊細な感覚です。
自然素材のウッドチップ舗装の特長として「補修のしやすさ」が挙げられます。
園児の皆さんが日々駆け回る園庭ですので、傷みが気になる場所もあります。
こちらの園では、園の職員の皆さんご自身の手で、年に1回、傷んだ部分だけを補修しています。
写真の左側と右側で、ウッドチップ舗装の色がくっきり分かれている様子がわかります。
屋根がある左側は、乾燥しているので淡い色。
雨に濡れた右側は、水を含んで濃い色。高い透水・保水性が分かる写真です。
雨水の地下への涵養、照り返しの軽減など、今まさに世界中の環境問題のキーワードとなっています。
施工後の養生は約1週間。
5℃以下に気温が下がる冬場は工事ができません。
「早い!カンタン!」に慣れた現代人にはもどかしい技術かもしれませんが、自然と寄り添う技術とは、こういうものです。
自然の力をお借りして、優しく温かい時間を過ごしましょう!
手入れをしながら使い続ける舗装
このこども園では、施工を方法を職員が学び、自分たちでメンテナンスを行っています。
雨水の浸食、摩耗ヵ所の偏り、雨風の当たる強度も場所によってまちまちです。
そうした違いを見ながら、自分たちで修繕することで、長く快適に使用し続けることができます。
自然素材のウッドチップ舗装は、練り込みのコテ仕上げなので、熟練度によって仕上がりは変わりますが、必要ヵ所の修繕であれば、技術差はほとんど現れません。
自分たちで使うものを、自分たちの手で直す。
自然に沿った考え方によって、より持続可能な選択肢を見出すことに繋がります。