こんにちは!
施工担当の箕輪です。
更新が全然追いついていないのですが・・・
先日は都内、杉並区のマンション庭(南側の空き地)でのウッドチップ舗装。
この協会を立ち上げた初期の頃の現場です。プチ補修作業をして、お客様に見て頂きました。
「舗装が変われば、人間にとっての居心地の良さも変わる」・・・という話。
いきなりですが、下の2つの場所(写真)をご覧下さい。
まだ5月下旬だったのですが、私たちが蚊の襲来に困ったのは、どっちだと思いますか?
場所A
現場の敷地内はもちろん、周囲の敷地も含め、コンクリート構造物に囲まれた、ある意味「きわめて人工的な」場所。
場所B
同じ敷地内ですので、やはり周囲をコンクリート構造物に囲まれている場所。
Aとの違いは、少しですが木や草花が生えていること。
そして、床面が当協会のウッドチップ舗装であること。
話の展開からして読まれちゃっていると思いますが、そうなんです!
作業中に蚊の襲来で困ったのは「場所A」。
「場所B」では蚊の襲来はありませんでした。
気温の高い夏場であれば、木や草花がある「場所B」でヤブ蚊が出てくるとは思いますが、今回はその逆の結果。
おそらく、呼吸している(水分や空気が動いている)場所の有無が、この結果の違いになるのでしょう。
「空気が淀む(停滞する)と、蚊が発生する」・・・一度くらいは聞いたことありますよね?
コンクリートやアスファルトをはじめ、「舗装」というものはほとんど、地面における呼吸を止めるものです。舗装をしていない場所であれば、水分は地下に浸み込んで地下水として涵養されます。そして、地表部の温度が上がり乾燥すれば、その水分は地表部まで上っていきます。そういった動きに相乗して、空気も動きます。これが自然で健全な大地の呼吸。
舗装というのは、簡単にいえば「地表をベタ塗りして、呼吸を止めること」ですから、その結果、空気が淀むのは当然なわけです。ウッドチップ舗装でも、セメント系や化学樹脂系やアスファルト系の工法であれば同じことでしょう。
当協会の「100%天然素材のウッドチップ舗装」であっても、大地へのストレスがゼロにはなりません。やはりストレスを与えています。それでも、透水性と保水性が極めて高いことや、基礎(下地)の作り方の違いで、他の舗装工法よりはずっと軽減できることは確かです。蚊というものを介して、当協会のウッドチップ舗装の機能性を実感することになりました。
ちょっと宣伝っぽくて気が引けますが、その他にもプチ情報を!
この写真は、一部解体して断面を見たところ。不思議に思いませんか?
普通、天然の木材が何年も土に埋まっていたら、腐りますよね? よく「ウッドチップ舗装のチップが腐った~!シロアリの被害は大丈夫なんですか~?」といった話題が挙がりますが、そりゃあ、石油からつくった化学樹脂やアスファルト等で包んでしまえば、その中で腐りますよ。当然です。
でも、当協会のウッドチップ舗装内のチップは腐らず、こうやって残ります。「天然素材100%」を謳っていますが、凝固材も天然素材です。ここに理由があります。
追記として、少しだけ補足します。
地表面だけを近視眼的に見て、「地表が呼吸しているから大丈夫」と判断してしまうのは、やや無理があります。実際には、水分や空気の動きというものは、地中深くはもちろん、大地全体でつながっているのですから、地表部の呼吸だけを改善しても、根本的な改善にはなりません。都市部はもちろん、自然が豊かなはずの地域に行っても、舗装された道路やコンクリートをベタベタされた法面など、大地が呼吸できない原因は沢山あります。
ですから、そういった俯瞰的に見たうちの「一手段」とお考え下さい。
100%自然素材のウッドチップ舗装
イイですよ~!
以上、施工担当の箕輪でした。
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